夜勤は、健康に悪影響を与えるとされている。
その原因として挙げられるのは主に2つあり、まず生活リズムの乱れだ。
人間が生まれ持つ生活リズムに反し、日中に寝て夜間に働く生活を送るとホルモンバランスや自律神経に乱れが生じる。
その結果、さまざまな健康障害が起こるのだ。
そして、次に挙げられるのが生活習慣の乱れとストレスだろう。
夜勤を行うことで睡眠や食事など生活習慣が不規則になったり、運動不足になったりする。
また、少人数での業務はストレスにもつながり健康に影響を及ぼす。
夜勤による症状については、肥満や糖尿病、高血圧、がん、心血管疾患などが挙げられるだろう。
食生活の乱れや睡眠不足は食欲を増進させるうえに代謝不足になりやすく、肥満になりやすい。
糖代謝の異常につながると糖尿病のリスクが上がり、動脈硬化が進んで心血管疾患のリスクが高まる。
それだけでなく、本来なら血圧が下がるはずの夜間に働くことで慢性的に血圧が高いままになることから、高血圧も発症しやすい。
国際がん研究機関によると、夜勤で働く看護師はそうでない看護師と比べると乳がんの罹患率が2倍だと言う。
さらに、前立腺がんの罹患率が3倍という研究結果も出ている。
こうした夜勤による悪影響へのリスク対策としては、いつも通りに過ごすことだ。
夜勤前に無理に寝だめしようすると、、かえって生活リズムが乱れてしまう。
夜勤当日はいつも通り起床し仮眠の3時間前までに消化に良い食事をとり、1時間半か3時間程度の仮眠を取るのがポイントだ。