夜勤専従常勤の看護師は最小限の人員で大勢の患者を担当するため、優れたスキルが求められる。
そこで夜勤専従常勤に求められるスキルは、どのようなものがあるのだろうか。
まず、一人でも適切にケアができるよう基本的な看護スキルが必要だ。
夜勤では看護師が最悪1人しかいない職場もあり、看護業務を一手に引き受けるので責任が重い。
臨床現場での経験が乏しいと、患者への対応に迷うケースもあるだろう。
実務経験1年程度の新卒や長期間のブランク後の復帰など、臨床現場に慣れていない看護師には困難な職場と言える。
少なくとも、採血やルート確保、吸引などの基本的な看護スキルは身に付けておこう。
また、トラブルが発生した場合でも冷静に判断し、適切に対処できる処理能力も必須スキルだ。
夜間はアルバイト医師しかいない病院もあるため、看護師の判断と対応は重要だろう。
適切な措置や迅速な連絡なども、ある程度の臨床経験がなければ困難かもしれない。
そして、コミュニケーションスキルも欠かせないスキルだ。
夜勤専従常勤では日勤の看護師と会う機会が少なく、自分から積極的にコミュニケーションをとらないと患者の情報が得られない。
夜間は患者が眠っているので、直接触れ合う時間もほとんどないだろう。
限られた時間内で患者とコミュニケーションをとり、メンタルケアや体調の観察、ケアを行う能力が求められる。
最後に特に大切なスキルとして挙げるのが、自己管理能力だ。
夜勤は心身ともに負担が大きいので規則正しい生活を送り、十分に休むなど健康管理を怠らないようにしよう。